このコーナーでは、ペットオーナーの皆様が日頃疑問に思うことを私どもスタッフに質問された内容を転載し、お答えしてゆきます。

(犬、猫の中毒)
たまねぎはなんで犬と猫に良くないのですか?

A たまねぎに含まれるアリルプロフィルジスルフィドという成分が、赤血球を破壊し、貧血を起こします。犬よりも猫のほうがより敏感といわれています。少量の摂取ならさほど心配ないようです。
たまねぎがダメなら同じネギ科の「ニンニク」ダメかな?と思いますが、ニンニクはむしろ免疫増強作用や抗癌作用が期待され、犬猫にとっては良い作用をもたらすようです。

チョコレートが犬によくないと聞きましたが?

A チョコレートの中のテオブロミンという成分が中毒の原因です。犬はテオブロミンを排泄する能力が遅いので体内に多く蓄積して、中毒を起こします。ちなみに「にがい」チョコレートほどテオブロミンの含量が多く、外国産のものはより注意が必要です。板チョコ一枚で小型犬が死亡したケースもあります。ホワイトチョコレートなどは逆に少ないようです。体重5kgの犬が中毒を起こす具体的量の指標として、チロルチョコを50個だそうです。ダークチョコレートやベーキングチョコには特に注意が必要です。とにかく沢山食べさせないことが大切です。

キシリトールって犬に良くないとききましたが?

A キシリトールを多く摂取すると、体内のインシュリンの過剰分泌を引き起こし、低血糖になります。また肝障害のリスクもありますので、与えないにこしたことはありません。ちなみに犬は虫歯になることが殆どないので、キシリトールの利点が殆どないと言っていいでしょう。 


(仔犬のしつけ)
仔犬を迎えるにあたり、注意することはありますか?

A ご自宅にとてもキュートな仔犬が到着しました。待ちに待ったこの日。一緒に遊びたいところですが、ここは我慢が必要なのです。
来たばかりの仔犬は、通常疲れきっています。近所のお知り合いから譲り受けたケースは別として、殆どの場合、ペットショップやブリーダーから購入されていることでしょう。この場合、急激な状況の変化に対応できず、免疫機能の低下から様々な病気を発現することが多く見られます。
ですから、とても難しいことですが一週間程度はケージの中で見守ることが必要です。遊ぶにしても3〜4日ほど様子を見てから、始めは30分程度から始めましょう。慎重に越したことはありません。
要は、たっぷりと睡眠をとることが大切なのです。生活が不規則になりがちなご家庭は、睡眠量への配慮をお忘れなく。

1週間したら、便を持って御来院ください。勿論それまでの間に不調があれば是非ご相談ください。



仔犬が糞を食べてしまいます。なぜそのようなことをするのか悩んでいます。

A 仔犬なら一度は通る道かもしれません。そのぐらいご質問を多く受けます。
仔犬の教育で初めに頭に入れておきたいのは、「犬本来の本能を無視して人間の都合に合うように教育するため、無理がある。」ということです。それだけ大変なことなので時間もかかるし個人差もあります。どうか仔犬教育は焦らないでじっくり取り組んでください。
それとは逆に、猫のトイレ教育は本来の習性をうまく利用した方法なので、簡単なケースが多いのです。

仔犬が糞を食べる原因として
@お腹がすいている。
A暇だから・・・。
B飼い主の注目を引き付ける手段として。
C食事の消化が不十分で栄養分が多く含まれた糞のため、食べると美味しいから。
Dトイレトレーニングなどの躾が不十分。

対策として、まめに片付けることが何といっても一番です。

@少し食事を増やしてあげましょう。仔犬時代はその個体によってエネルギーの必要性が違うのでフードメーカーの指示表を必ずしも当てはめることはできません。食べすぎかな?と感じない程度に1日3回程度に分けてあげてください。生後6ヶ月までは太ることはまずありません。しかし食べ過ぎるとさまざまな弊害がありますので1回の量は腹8〜9分目にして回数を増やしましょう。

Aかまってあげる時間を増やしましょう。声をかけたり目を合わせたりするだけでも違います。
分離不安対策として、テレビやラジオをつけっぱなしにしたりおもちゃをたくさん散らかしておくというのも良い方法だと思います。ただ、異物の誤飲につながらないように十分気をつけてください。
また、運動不足やストレスの増加なども素因になります。社会的刺激を十分に与えてあげましょう。

Bたまたま暇にしているときに目の前にある糞を口にして遊んでいたら、飼い主が大騒ぎをしたとします。飼い主にとっては叱ったつもりでも、ワンちゃんにとってはかまってもらえたと、勘違いするかもしれません。これではいつまでたっても食糞は治りません。問題行動の多くでこのことが絡んでいます。対策としては、糞を口にしたら厳しく一喝して、無視してくだい。
また、他方で糞をした直後に取り上げられてしまうので、あわてて取られないように口にしてしまうケースもあります。その場合は、おやつを用意しておき、糞をしたらすぐに好物をあげるようにすると防ぐことができます。

C消化酵素等の処方により消化を助けてあげたり、高繊維食や正露丸を食事中に混ぜることにより糞を不味い物にしたり、それでも無理ならからしやタバスコをそっと糞の裏側に塗っておく方法もあります。

Dトイレの躾をしっかりすることで、排泄の場所や時間をコントロールできます。それにより食糞を防ぐことができます。また、飼い主との繋がりが強化され、ストレスの減少にもつながります。


あま咬みの相談です。始めのころは、ちょっと咬む程度だったのですが最近痛いぐらいに咬むようになってしまいました。注意をすると、うなる様になりました。どうしたらよいでしょうか?

Aこのようなケースは殆どの飼い主の方々の共通の悩みです。仔犬のうちならあま咬みは矯正できますので、ご家族の皆様で共通した方法を選択してきちんと向き合うことが大切です。

・実は、仔犬が初めておうちに来たときにあま咬みを意識した教育が始まっているのです。仔犬はあま咬みを初めからするわけではありません。初めのうちは「この人は咬むのはOKな人なのかな?」と、少しずつ舐めたりじゃれたりしてるうちに様子を見ながら咬み始めているのです。ですから一度OKを出してしまったのなら仔犬にしてみれば「だって、いいって言ったじゃない!」といわんばかりになかなか止めようとしません。

・例えば、リビングで仔犬とご家族の皆様が遊んでいるとします。仔犬は最初、うれしくて舐めたり擦り寄ったり走り回ったりして楽しそうにはしゃいでいます。そのうち少々図に乗ってきて、あま咬みを始めます。このときに、しっかりと「いけない!」と言えるかがその後を大きく左右します。
良いことをできたときは、はっきりと褒めてあげる。してはいけないことをした時は、はっきりと叱ることがとても大切です。

・叱り方ですが、これがとても難しいところです。
犬は縦社会に生きる本能を持っていますので、圧倒的に強くて、意志がはっきりしていて、グイグイ引っ張る力がある存在には服従する能力を持っています。そのような存在になるのが一番です。
普段からとても優しくて、スキンシップを交えて遊んでくれるのだが、なんかいつも最後は圧倒されて終わっちゃうという存在・・・。犬にとっては大好きで尊敬する存在です。だからといっていけないこと(あま咬みなど)をしたときは、とっても厳しく一喝されたり、何処かにいなくなってしまったりされます。叱る事=叩く事 は、昔の考え方だと思います。それに中途半端な叩き方はかえって遊びの一つと判断されてしまうことも多いと思います。

・余談ですが、犬にとってしっかりしたポリシーをもった格好の良いリーダーであることはとても良いことだと思いますが、これでは疲れてしまいますよね。大切なことは、いつも「人ペース」でいいということです。たまにお散歩を忘れてしまってもそれは決していけないことではありません。それどころかわざと忘れるぐらいで良いと思います。いつも犬が飼い主を注目する状況を作ることが、躾をうまく行うコツだと考えています。少し肩の力を抜いてみてください♪。

・「うなる」ということですが、これには少々やっかいな問題を含んでいます。ご家族の皆様が犬のあま咬みなどを許容し続けた結果、家族という群れの中で、犬がリーダーになってしまった時、気に入らない事があると「うなる」ことで人を脅してどうにか都合をつけようとしているのです。
少しずつ「あま咬みを許さない」「遊びながら少しずつ圧倒してみる」「ご家族皆様の方針をはっきりする」などを心がけて、リーダーの座をご家族の皆様が奪い返してください。仔犬のうちに是非やりたいものです。


トイレの躾で悩んでいます。どんな方法がよいでしょうか?

A 仔犬を飼いはじめて、トイレ、あま咬み、食糞に関する事がきっと最も多い悩みでしょう。
トイレの躾は叱らない躾が基本だと思います。「失敗させない環境」を作ることから始めてください。

・最近は、日中お留守のご家庭が増えています。そのようなケースでは当然トイレの躾は遅れますが、あせらずゆっくりやりましょう。
基本的には、的(トイレ)の面積をなるべく大きくしましょう。極端にいいますと、お部屋全体がトイレなら犬は失敗のしようがないのです。これを少しずつ小さくしていけばきっとうまくいきます。

・犬が極端な近眼であることは、周知の事実です。その上仔犬は脳の発達もまだ未熟ですので、小さなトイレは見えないし、オシッコがしたくてしょうがないときに脳がトイレの場所を冷静に判断できないのです。ですから、部屋全体をトイレにしないまでも、かなり大き目のトイレを各お部屋に最低4〜5箇所設置してあげましょう。

・その他、様々な方法があります。調べてみてください。

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